日々の泡泡

日々のごはんと気になったことなど記録します。

冷やし中華🍜と松本清張にはまる夏。

ひるごはん

安定の冷やし中華。


昨日の夜外に出たら少し涼しく感じたので、今朝は気温が下がるかな~と期待していましたが・・蒸し暑い・・がっくり。


5時ごろ犬の散歩に出たところ数歩歩いたらスコールのような雨が降ってきたので帰宅しましたが、すぐに晴れて犬も騒ぐので再度出発。車で15分くらいの公園に行きました。


歩くと暑い・・

1時間ほど歩いて車に戻ったらまたスコールが降ってきました。


「倒産大名」聴き終わってからAudibleから一瞬離れていたのですが(暑くて集中できない?)ふとアプリを開いてみると松本清張さんの「小説帝銀事件」が配信されていたので聴いてみたところ・・すごいおもしろいというか考えさせられるというか、引き込まれちゃってもう、私の心はすっかり日本陸軍の闇に入り込んでしまっております・・


私、帝銀事件のことまったく知らなくて、まず事件の内容にびっくりしたし、GHQや日本の陸軍の闇が絡んでいるのも知らなかったので本当に興味深い内容でした。


終戦直後のGHQ占領下の事件で、とある男がお金を奪うために、16人の行員に一斉に毒を飲ませたという驚愕の犯行で、当時の操作で逮捕された画家の平沢貞道は死刑判決を受けるも90代で獄中死したという・・


これが冤罪なのではないかということで、真犯人は元陸軍で毒薬を扱っていた人物なのでは・・という推理からGHQによるもみ消し疑惑までがゾクゾクとします・・。


10年くらい前に新宿の戸山団地で友達とルームシェアしていたことがあり、あそこは陸軍の科学研究所の跡地だったので、施設跡の一部を残した教会があったりトンネルを埋めた跡が残っていたりと非常に戦時中の名残がのこっていて夜とか怖かったんですよね・・


「小説帝銀事件」で、戸山団地がある、元戸山ヶ原にあったのは毒薬や火薬や兵器などの化学改良のための施設だったとのこと、それがいくつかの部門に分散されてその一つが登戸研究所(毒薬研究)に移ったこと、戸山ヶ原は毒ガス研究を専門にしていたこと、そしてそれらの化学兵器を人体実験していたのが満州のハルビンの七三一部隊だったということ・・


実は登戸研究所に見学に行ったこともあって、風船爆弾実験とかしていたり(それでアメリカまで飛んで行って人が亡くなっている)だいぶ恐ろしいことをしていたことはなんとなく知っていたのですが、いろいろつながって「そうだったのか・・」という感じです。


また、それらの実験や秘密情報にかかわっていたのが中野学校というスパイ養成学校の人たちだったとか・・


どれだけのことが明らかになっていて、どれだけのことが隠されたまま葬られたのだろう・・戦争って本当にいいこと一つもないのだけど・・


権力の闇に立ち向かっていた松本清張さんてめちゃくちゃかっこいい人だったのですね。子供のころ見た写真から、気難しそうな雰囲気だけが勝手な印象になっていたので、本当に浅はかでした・・
これから他の作品も読みたくなりました。


帝銀事件にドはまりしていたらちょうど数日前にネットニュースで七三一部隊の発足当時の職員の名簿が発見されたという記事があがっていたのでタイムリーで興味深く読みました。


何の気なしにぽちっと再生ボタンを押してしまって聴いた作品でしたが・・冤罪かもしれない平沢貞道の辿った人生についても、日本の陸軍の闇についても、松本清張さんのすごさについても思うこといっぱいなすごい本でした・・